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廃蛍光管リサイクル装置

廃蛍光管リサイクル装置とは

本機械はご家庭・店舗・工場・会社などで使い終わった蛍光管を破砕し分別する機械です。分別により、蛍光灯の口金・ガラス・蛍光粉を分離し、パーツごとにリサイクルを可能とします。

廃蛍光管リサイクル装置の特長

従来機の2.5倍の性能!優れた処理能力

当廃蛍光管リサイクル装置は実は2代目、従来機の改良品となります。従来機の廃蛍光管リサイクル装置の処理性能は400本/時でしたが、後継機となるこちらのリサイクル装置は1,000本/時という、実に2.5倍もの大幅な処理性能向上を実現しました。

このような処理性能向上を図ったのには、それなりの理由があります。工業団地から出る廃蛍光管、産業廃棄物処理業者が回収して来た廃蛍光管を分別処理するには、400本/時では処理能力が低く、到底処理しきれないからです。その結果、処理しきれなかった廃蛍光管は埋め立てられてしまいます。

みなさんご存知の通り、蛍光管には有害物質である水銀が含まれています。ですから、適切な処理なく破砕され埋め立てられてしまうと水銀が流出し、土壌汚染、環境汚染を招いてしまう危険があるのです。

現在、家庭・企業・工場など、様々な場所から処分され出てくる使用済廃蛍光管の実に約8割が埋め立てられています。処理能力を従来機の2.5倍となる1,000本/時へ引き上げることにより、作業現場での処理スピードは格段にアップ。時間的コスト削減はもちろんのこと、処理しきれず埋め立てられてしまう蛍光管の削減へ貢献します。

簡単操作でコンパクト!従来機と後継機の差は歴然!人手いらず!

機械を稼働させて蛍光灯の口金・ガラス・蛍光粉の分別処理を行い、それぞれの分別タンクを交換するまでの一連の作業工程は、従来機では以下のようなものでした。

従来機での廃蛍光管の分別処理工程

  1. 分別用のタンク(ガラス用、口金用)をセット
  2. 電源をONにし、装置を稼働させる
  3. スイッチ盤がある側から装置の反対側へ移動
  4. トレイへ蛍光管を人手で1本1本セット
  5. 装置が廃蛍光管を破砕
  6. 破砕を続け、分別タンクが一杯になったら電源をOFF
  7. 分別タンクを交換(非常に重いため、2人掛かり)
  8. 破砕を続けるために、再びスイッチをON

このように、従来機では手間・人手・時間がかなりかかっていました。
次に、後継機での作業工程をご説明します。

後継機での廃蛍光管の分別処理工程


  1. 分別用ドラム缶をセット(ドラム缶の下にレールがあるため、1人で十分)
  2. 電源をONにし、装置を稼働させる
  3. 蛍光管をレールへセット、一度に複数本の蛍光管をセット可能
  4. 装置が廃蛍光管を破砕
  5. 分別ドラム缶を交換(ドラム缶の下にレールがあるため、1人で十分)

このように、従来機より無駄がなく、かつスピーディー、人手いらずな作業を可能にした結果、1,000本/時という処理性能を実現できました。

従来機では、蛍光管をトレイへ1本1本載せなければならないという手間がありましたが。後継機ではその必要はありません。一度に複数本の蛍光管を載せるレールがあります。そこからフックで自動的に蛍光管を1本1本運び上げるようにしたからです。

また、従来機では破砕したガラスや口金が入るタンクがとても大きな特注のものでしたので、それを交換するのも一苦労。1人でタンクのセットから交換を行うのはまず不可能です。タンクが一杯になるたびに人手を探し、作業が止まり、非常に低効率でした。

後継機では、ガラス・口金が入るタンクの下にレールを設置することにより、1人でも楽に運び出せるようになりました。タンクはドラム缶を使用するようにしましたので、リフトアップすればそのままトラックへ積載もできます。

後継機では一連の作業工程すべてを、1人でこなせるようになりました。

とにかく頑丈!止まらない!

従来機では、蛍光管を破砕した際にガラス・口金が周囲へいくらか飛び散ってしまうことがありました。そうした際には、装置を止めて、飛び散ったガラス・口金を片付けなければなりません。つまり、作業が止まってしまう、手が止まってしまうということです。

しかし、後継機ではまず起こりえません。破砕する際に、口金・ガラスが飛び散るようなことがないよう、随所にカバーを施しました。また、分別タンクをドラム缶へと変更、容量アップしたことにより、タンク交換の頻度が下がり作業効率がアップ。単位時間当たりの処理数が格段にアップしました。

導入されたお客様の声

従来機と比較して、ダントツの処理能力の高さに大変驚いています。従来機ですと1日の回収分をその日のうちに処理しきれず、廃蛍光管が現場に溜まり、非常に困っていました。また時折、口金・ガラス片がチェーンに絡み止まってしまうこともあり、そのときには作業が止まってしまうということにも困っていました。

しかし、今回リニューアルされた後継機に関しては、処理能力が高いのはもちろんのこと、口金・ガラスがチェーンに絡んでしまうような心配がなくなるよう、様々な改善が施されていますね。作業効率が相当アップしました。また、装置そのものが大変頑丈に造られているようなので安心です。

その上、タンクの交換もとても楽になり助かっています。作業効率アップにより、1日の処理本数が大幅アップ。時間のロスがなく、現場に廃蛍光管が溜まってしまうこともなく、現場の5Sへも大変貢献してくれています。

廃蛍光管リサイクル装置の開発のポイント

実際の改善には大変苦労しましたが、改めて一連の作業の流れをイメージし、ムダをなくすための改善ポイントを徹底的に洗い出しました。

  • 一度に複数本の蛍光管をセットできるレールを追加、フックで蛍光管を1本1本自動的に運び上げるように仕組みそのものを改善
  • スイッチを載せる制御盤のサイズをコンパクト化、その位置についても最適化
  • 口金・ガラスが飛び散るようなことがないよう、タンクの密封化
  • タンクの大型化に伴う移動・搬出作業の負担軽減

寸法・重量、性能

寸法W 2200mm × D 2800mm × H 2600mm
重量850Kg
処理能力1,000本/時

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